ブランドの概念が存在しない国、日本

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興味ある人は
あまり多くないかもしれないけれど

二輪も四輪も開発・販売している
スズキ株式会社が
主な二輪レースから撤退します

何十年も参戦し続けてきたのに
 
 
これ
界隈では何ヵ月か前から
騒がれてたニュースですけど

一つの有名企業が判断を間違えて
衰退して行く、一つの段階なんだなぁ
と残念に思います

この国にはブランドと呼ばれる
価値が、値打ちが存在しないが故の
企業判断なんですね
 
 
二輪の世界でスズキと言えば
世界中で超有力ブランドで

四輪で言うF1が
二輪ではMotoGPに該当しますが
企業の技術の粋を集め戦う所

そこで
スズキは長年格好たる地位を誇り
何度もチャンピオンになってきました

他のメーカーの何分の一かの
予算で戦うド貧乏チームなのに

最低でも4台は出走させるのが
当たり前の世界で
スズキはド貧乏故、ずっと2台のまんま

最近ではイタリアのドカティなんか
8台も出走させています

そんな状況にあっても
常にトップクラスを走る

だからこそ世界中に熱狂的なファンが
沢山いたんです

そして
スズキブランドが構築されていたんです
 
 
我が国にはブランド概念が存在しません

そう言うと
「そんな事は無い!
現に世界中から支持される
沢山の企業がブランドが存在する」

反論してくる人だらけなんですが

その反論そのものが
すでに「ブランド」概念を
理解していないものであるんです

海外の文化を知らなければ
ブランド概念は理解出来ません
 
 
トヨタ社長はその辺を
キチンと理解されていました

ブランドとは無形の概念で
言うなれば、人々の思い込み

商品の良し悪しとは
必ずしも関係していない

そもそも商品の良し悪しとは
求める側と与える側の思惑が
合致しなければ正しく
判定できないものです

日本において
日本製品は何でもかんでも優れている
なんて妄信がまかり通っているのも
一考の余地あり、と思います

国によって考え方は異なり
何を持って「良し」とするかが
そもそも違うんで
日本的価値観で外国製品を斬るのは
ちょっと愚かですし

日本の概念で創られたものが
日本人に評価されるのなんて
当たり前じゃないでしょうか
 
 
それはさておき
ブランドを造り上げるのには
膨大な時間が必要
そして
一度構築されてしまうと
変化させるのが大変

レクサスを日本で展開させる時

その世界観を人々に理解してもらうため
東京は青山に
Intersect By LEXUS TOKYO
なるものを作り
そこでは車の販売も展示も行わない
なんてところからスタートしました

地方都市でやっても意味はありません
世界的に有名な東京でやる事に
意味が有ったんです

まあ、トップが理解していようが
下の人間が理解してなけりゃ
ほとんど意味は無い訳で
(どこかと同じですね)

その後レクサスは
開発に元カローラの
開発スタッフ据えたりして
「値段が高いだけのトヨタ車」
とまで言われ
分かってる人には相手にされない

そんな迷走が長らく続いたものですが
モリゾウ社長になって以降
息を吹き返してきました
 
 
ちょっと話が逸れましたが
ブランドとはそんなものです

日本には長きに渡ってブランドが
存在してきませんでした

日本に、機械として道具として
優れたプロダクツは沢山あるんですよ

でもブランド概念そのもの
が無いんですよ
 
 
分かりにくいでしょうか?

じゃ、こう言ったらどうでしょう

製品(物質)ではなく
思想(非物質)を売るのが
「ブランド」です

一部の業界に存在するだけで
正義や理論と同じく
日本では国民皆が抱く
「ブランド」と言う
共通概念がありません

日本には
誰が見ても明白な正義の概念も無ければ
西洋の様なロジカルさも無い

日本人は「理論的」を
「理路整然と考える事」
「理路整然と喋る事」
と誤解しています

全然違うんですけど
解ってる日本人が
ホンットーに少なくてガッカリ

現在の日本文明は
思想の面で脆弱な部分が有ります
 
 
ブランドの恩恵を受ける事が
どれ程に有利か

イタリア車なんか
最たるもので

押し並べてポンコツだらけ
すぐに故障
機械として見れば最低です

メーカーに文句言っても
「我が社はレーシングライクな
パワー感とハンドリングを
売り物にしているんであって
嫌なら乗らないでくれ
故障が嫌なら日本車に乗れば良い」

と日本メーカーなら大問題になる事を
イタリア本社が堂々と言ってきます

こんな車
怖くて遠出なんか出来ませーん

そんなメーカーの車でも
ブランド価値は世界中で
燦然と輝いています
 
 
そんな状況の中にあっても

その意味が我々日本人には
中々理解出来ません

一旦ブランド化されたものが
世間を裏切った時
どんな風に思われるか?

スズキは禁断の地に
踏み込んでしまいました

世界最高峰のMotoGPや
耐久レースに長年トップクラスとして
君臨していたが故の
恩恵を自ら捨ててしまいました

どれだけ貧乏になろうと
「未来」まで手放してはいけません

ホンダはド貧乏になった時
算盤勘定としては止めたかったのに
決してMotoGPを捨てませんでした

F1もお金が無いから2021年で止める、と
言ってもおきながら
結局は黒子になってでも
続ける道を選択しました

スズキは今後、徐々に
どれ程に優れた商品を造り上げようと

それが売上に直結しない事実を
(特に二輪)
思い知らされる羽目に
なって行くんじゃないでしょうか

好きだったんですけどねぇ
MotoGPや鈴鹿8耐でのスズキ

残念だな~