烏天狗型宇宙人 part5

前回、烏天狗の武器が
未来的かもしれないが原始的
と書いたのは

岩が落ちるのは重力に任せていたからで
加速させていなかったからです

要は、武器にしてみたら
スピードが遅いんですよ

巨石が飛んで来るんですから
かなり遠くから見えるはずです

神道側も霊力で対抗した様ですし
そんな武器で効果有ったのかな?

と、失礼とは思いながらも
失笑してしまいました

結局、烏天狗は神道に負けたみたいで
交渉は決裂
彼らはUFOで帰っていきました
 
 
訝る私はここで訊ねました

「なんで私にアクセスしてきたの?」

烏天狗型宇宙人なんて
私には何の関係もありません
それが一体どうして?

答えは

「正しさの為です」

私は言います
「正しさって幸福の科学や
エル・カンターレの事ですか?」

烏天狗は言う

「今の地球に正しいものは
他にありません」

彼らは続けます

「祈って欲しいんです鍋倉渓で」

「そうすれば、そこにあるエネルギーが
祈る人に影響を与えます」

「我々は武器を置いたまま撤収しました」

「貴方に見せた攻撃用の塔ですが
年月と共に風化し倒壊しましたが
今あそこにある岩々は
それが長年の間に変質したものです
元々、岩ではありません」

「そして実は
飛行する装置も置いてきたんです」

「今は機械も風化して無くなり
エネルギーだけが残っています」

「物質を浮かばせる働きです」
 
 
ここで私は
「あっ!」と言ってしまいました
 
 
私達夫婦、二人共あそこで
そのエネルギーの影響を
受けていたのを思い出したんです

その時は何でこんな風になるんだろう?
くらいにしか思いませんでしたけど

巨石群の横には
階段が設置されてるんですが
そこを登ろうとした時、妻が
「飛べばいいんじゃないの?
なんで歩いて行くの?」
と極自然に言い出したんですよ

私達に飛行能力なんてありません
なのになぜそんな事考えたのか?

妻も
「理由は分からないけど、そう思った」
と言ってました

私の方はなぜか別な影響を受け
妙に妻が恋しくなり
手を繋いで階段を上るのが
楽しくて嬉しくて

一人ニヤケてました

何故か急にそんな気持ちになったんです
やたら妻が好きで好きでたまらない
そんな感情です

私達は
普段から仲の良い夫婦で家族
ってんで、よく妬まれて
妻なんか意地悪される事も
あるらしいんですが

この時は何時にも増して
そんな気持ちになっちゃったんです

これらを
思い出しました
 
 
それについて彼ら烏天狗は
こう説明してくれました

「元々は飛行させるエネルギーでは
ありますが、当時の人間は
今と同じで飛べない体をしていました
ですので彼らの、自分達は飛べない
と言った強固な思い込みにより
飛行エネルギーは
徐々に変質して行ったんです」

「ですので人により
受ける影響は異なります」

「飛ぶ事を意識して祈れば
そういった影響を受けるでしょう」

「そう思える人の、考えられる人の
お役に立ちたいと考えています」

「我々は神になりたいんです」

「能力的には地球の神々と
なんら変わりはない、と思っています」

烏天狗型宇宙人 part6に続く