死霊よりメンドクサイのが生霊・・・の、これで最後、の予定

その昔
とある地方都市の遊園地に
家族全員で行った時の事
 
 
さんざ遊んで
さあ昼ご飯にしよ!と私と娘で
テーブルを陣取った

残りの家族はテーブルまで
食事を運んできてくれる役目

だから今はいない
 
 
娘とバカやりながら戯れてると
イヤ~な念が背後から
送られてくるのに気づいた

ん?と振り向くと
30メートル程向こうにいる
20代カップルの女の方

この女性が邪悪な念を送ってくる
挑発的な目で私にガン飛ばしてきます・・・

うぇ~んコワいよ~おかーちゃーん
 
 
悲しいかな
私にはその「念い」の内容が活字を読む様に
解ってしまいました

「お前カッコつけやがって!
お前自分で自分がカッコいいと思ってるだろ!
バカだなお前
その年でそんな幼い子供連れてるって事は
お前オクテなんだろ?
結婚は30代か?ダサすぎ
私なんかアナタよりずーーーっと若いけど
ほら、もうこんなに進んじゃってるのよ
オホホホ」

そう心で言うとその女
急にカレシとハグし始めた

はぁ~~
田舎の真面目な家庭で
都会の事何も知らずに育ったんだね

カワイイ顔してるのにな~・・・・残念
 
 
その女性が私を見て気に入らない点は

年齢の割りにオシャレ

これでした

私の年齢でオシャレするのは
欲望にまみれた汚らわしい行為で
どちらかと言えば悪い事なんでしょう
その女性の価値観で言うならば

私のファッションは都会では
そんなにオシャレな部類には入りません

見る人によればオシャレな方に
入るかもしれないけれど
ぶっちゃけ、普通よりはマシかな
そんな程度です
 
 
でもその女性にしてみれば
私が、その人の知ってる誰よりも
アカ抜けてて
(私が思ってたのではありません
その女性が、その時そう思ってたんです)
しかも、ずーーーっと年上
世間ではオッサン臭い世代のオヤジなのに
まるで芸能人みたくオシャレしてる!
(私が思ってたんじゃありませんよ
何度も書きますが彼女の方ですからね)

それが妬ましくて妬ましくて
その妬みを何とか晴らしたいのと

その女性にとって私は
「いい年こいてオシャレに興味がある
欲望にまみれた悪いヤツ」
と、思え憎悪まで沸いてくる

悔しくて仕方ない所に
自分より劣っている
(と、その人は思っている)点を見つけた

年齢の割りに幼い子供を連れてるのを
発見した彼女は
私を「異性に対しオクテ」だと決め付け
「憎しみ」と「優越感」が混じった
念を送ってくるのでした
 
 
都会の人には理解不能でしょうが
今でも地方には

「年若くして結婚し、子供を沢山持ち
それを維持する男は
甲斐性があってエライ」

そんな価値観を持った方が
沢山いらっしゃいます
(地方の方を
バカにしているのではありませんよ)
 
 
言いにくい事ながら
これはもう古い廃れ行く価値観です

あと10年かそこらで若年層には
全く通用しなくなります

それに、それならば私は「甲斐性がある男」
て事になるんです、実は

一応その女性の名誉の為に言っておきますと
そのまま都会に出ちゃうと
若干マズイかもしれませんが

その地方都市で言うならば
特段にダサいファッションでもない様に
見えました

と言うか
顔はカワイかったです

今度私とお付き合いして下さい

是非!

 
 
しかしながら、この話には
まだ続きがあります

暫くすると
嫁さんも子供もゾロゾロと
食事を調達してきた

皆オシャレ(その女性が、そう思った)
しかも子沢山!
さらに上の子供二人は、その女性より年上
 
 
 
 
ガーーーーーーーン!!!!

急にアタフタとその女性
席を立ち移動しようとします・・・
赤い顔して

けどカレシは
急いでその場を離れようとする
彼女の意図が理解できません

ゆっくり席を立ち手荷物をまとめています

その間もその女性は勝手に赤っ恥を掻き続け
(私は最初から何とも思っていないのに・・・・)

気の毒なくらい狼狽していました
 
 
 
この一件は
最後のオチのお陰で
悪想念が断ち切られましたが
これが無ければ
その後暫く尾を引いたでしょう

これは「生霊」とは
言えないかもしれませんが

生きた人間の出す悪想念は
実に様々な「仕事」をします
 
 
 
どうでしょう?どう思われましたか?

「あ・オレも似た経験あるある」
と思われたでしょうか

「ホントに相手の考えなんか読めるの?
思い込みじゃね?」
と思われたでしょうか

「自慢してんじゃねーよカス」
と思われたでしょうか

何にせよ
読んで下さる方々にとって
何がしかの参考になる点があるやもしれぬ
そう考え書かせて頂きました

我々自身、日々の心のコントロールには
気をつけたいものです
 
 
 
 
 
はぁ~それにしてもカワイイ子だったな~ (゚ρ゚)