息子の守護霊

先日、愚息が仕事してると
守護霊が来たそうな

ちなみに息子は自営業で芸術家
当然ながら変人を極めている
 
 
息子の守護霊は
ピンクと蛍光グリーンのスーツ着て
めっちゃくちゃ変なヘアスタイル
てな出で立ちで登場

「がっかりしたか?
“我は何々の神である”と言いながら
恭しく登場して欲しかったか?」

「残念だったね、オレもお前も超変人だ」

「貴方の名前は?」

「芸術家てもんは大体変人な訳よ
そんなもの・・・変人の順に名前並べても誰も喜ばんだろ?」

「お前がいま取り組んでいるプロジェクトはオレが降ろした
だから絶対に成功する」

「でも、そんなものは止めて絵を描け、と言う霊人もいますが」

「それは、たかが100万かそこらの小銭で
お前の本分を失って欲しくなかったんだよ、その人達は」

こんな感じで
松岡修三かと見まがうばかりの自信過剰っぷりに
息子も納得するやら、呆れるやら
 
 
「父の事をど思います?」

「ああ、アイツか?
アイツは頭が良いんだけど、そこがネックになってるな
結局信仰心が弱くてグルグル巡って最後は地面に戻ってくる
まあ、例えるならばロケットのギアに過ぎん」

「お前はエンジンだ」

「現代アートをどう思いますか?」

「ん?まあ表現方法が風変わりなのは認めるが
所詮は唯物論の上に構築されてるんでタダのゴミだね
私は道端に落ちているゴキブリを食べられるんです
みたいな自慢にしか見えない
ああ・・そう・・ふーん
としか言い様が無いね」

と芸術関係のアドバイスも貰ったんだと
 
 
息子は今新しいプロジェクトを立ち上げていて
それについて悩みぬいている様子
私が色々と横からチョッカイ出すもんで
どちらに進めばいいか決めあぐね一生懸命祈っていた
だから守護霊が励ましに来てくれたんだと思います

お陰様で彼は、そのド変態に励まされ
すっかり自信を取り戻しました

良かった良かった、感謝・感謝